桃の天然水

中高の時、駅の自販機でよく桃の天然水を買っていたことを、ふと思い出した。途中で、見かけなくなって、なんか違う名前の味付きの水を買うようになってた。今はそれも見かけない。毎朝駅までダッシュで、駅に着いてからも階段をすごい速さで駆け上り、ホームのある方へ走ってまた階段を降りてギリギリ電車に乗り込むみたいな感じだった。でも友だちと約束してるのは、一番遠くの奥の車両だから、乗ったらまたそこから奥の車両まで歩く、みたいな今考えると、どんだけ慌ただしい朝を過ごしてたのだろうと思う。朝ごはんももちろん食べてないので、電車の中でカロリーメイトなどを食べていた気がする。宿題も終わってないから、立ったまま窓を机にしてやっていたな。行儀が悪い。ずる賢いこととか、そういうことが苦手で、解答を写さなきゃ終わらない時は、全部赤ペンで丸写ししてた。今思えば周りの友だちのようにちょっとだけ間違えたのをシャーペンで書き写し、赤ペンで直せば、あんなに怒られたり、呆れられたりしなかっただろうに。

 

昼夜逆転は無理やり直してるけど、やっぱり簡単じゃない。22時に布団に入っても全然眠れないし、深夜には起きてしまって、また眠ろうとするけど眠れないから仕方がなく、起きている。そうすると、やっぱり日中頭がぽわぽわして作業に集中できない。今も眠いけれど、ハイな時と似ていて、体は眠いのに頭は起きようとしている感じがして、どうしようもない。調子が悪い。最近はピアノをずっと弾いているだけで、一日が終わってしまう。決して上手くはないけれど、少し楽しく感じる。何度も何度も同じフレーズを繰り返し練習していると、子どもの時YAMAHAに通っていた頃を思い出す。フツウ、楽譜を読みながら弾くということを誰も教えてくれなかったから、先生が弾く音を覚えて鳴らしていた。それが段々と通用しなくなってきた時、初めて楽譜を読むということをし始めたので、大変だった。今でも初見が苦手で、楽譜に音階を書き込んでしまう。そんなことはどーでもいいのだけれど、最近つよく思うことは、何かひとつでも尖ればいいな、ということで、でも、それが今の自分にはない。やらないからじゃないか、と思うけれど、それだけじゃなく、やっぱりサイノウってのは生まれつきあるのだよなと思う。努力することを否定するつもりは全くないけれど、努力は絶対に報われるものではない。じゃあ、どうするか。やるんじゃなくて、見つけるんだと思う。見つけるというか、見つかる。まあ、やらなきゃ見つかるものも見つけられないから矛盾して聞こえるかもしれないけれど。だから、落胆する必要はない。見つかるから。それだけはさ、信じたい。諦めとかじゃなく。